コーヒー体験記

ドインガーム村

みなさん、こんにちは!けんとです。

今回は「コーヒー体験記」第7弾ということで、中野さんのコーヒー畑がある”山地民”の村「ドインガーム村」に滞在した時のエピソードをご紹介したいと思います。

ドインガーム村はチェンライ県ウィアンパパオ郡の中心地から車で2時間進んだ山間地にある「アカ族」と呼ばれる”山地民”の集落です。その集落は標高1,100mの山の山頂付近にあり、人口850人ほどになります。

ここドインガーム村は、10年ほど前に電気が整備され、5年ほど前には山の麓からここまでの道路(アスファルト)が開通しました。

アカ族とは

アカ族(Akha)は、”山地民”と呼ばれる非タイ系の言語を話す10数存在する少数民族たちの一角をなす民族グループです。彼らは他の民族グループ(モン、ラフ、ヤオ、リス)と同様に、かつてアヘンの原料であるケシを栽培していたグループとして知られています。

『民族衣装に身を包むアカ族の女性』

多様な作物を栽培

現在は多種多様な換金作物を生産することで生計を立てており、この村では非常に多くの換金作物を栽培しています。

主力の換金作物としては、茶(アッサム)とコーヒー(アラビカ)が挙げられると思います。

また、これらの作物ほどの収量はありませんが、換金用・自給自足用としてバナナ、プラム、ウメ、カキ、ウリ、ネギ、トウガラシ、パパイア、さらにジャックフルーツという聞き馴染みのない作物もあります。

『コーヒー』

『茶(アッサム)』

『柿』

『バナナ』

『トウガラシ(唐辛子)』

『パパイア(papaya)』

“山地民”の社会に溶け込むキリスト教文化

「あれっ、仏教じゃないの?」と思われた方もたくさんいるかと思います。しかし、このドインガーム村では村人全員がキリスト教を信仰しているクリスチャンのコミュニティでした。タイ北部を中心に”山地民”の社会では、この村のようなコミュニティがいくつも点在しています。

たしかに、タイは国民の90%以上は仏教を信奉する世界有数の仏教国です。しかし、”山地民”の人々はマジョリティである仏教ではなく、マイノリティであるキリスト教を信仰していました。

ドインガーム村内にはタイ国内でよく見かける荘厳な仏閣は一つも存在しませんでした。そこにあったのは十字架を掲げる二つの教会(チャペル)でした。

村の中でも、その村を見渡せる二つの丘に異なる仕様のチャペルがありました。一方はチャペル全体が木材で造られており、赤茶色のペンキで塗装されていました。もう一方はコンクリートで造られていました。

『赤茶色のペンキで塗装された木造の教会』

『コンクリートで造られた教会』

実は、これら二つの教会は異なる宗派の教会だったのです。前者の木材で造られた教会はカトリックの教会で、後者のコンクリートで造られた教会はプロテスタントの教会でした。

私が滞在した日はちょうど、日曜日でキリスト教的に言うと「安息日」でした。朝の7時ごろに村人たちは子供から大人まで多くの人たちが、それぞれ信仰する宗派の教会へ行き、イエスに祈りを捧げ彼らの言葉(アカ語)で賛美歌を歌っていました。

伝統衣装を身にまとい、礼拝へと向かう

彼らは普段、民族衣装ではなく洋服を着ています。少し驚かれる方もいるかもしれませんが、私たち日本人だって普段から和服を着て生活している人はあまりいないと思います。それと同じようなことだと思います。

ただ、週に一度の礼拝の時は違います。安息日には小さな子供から高齢の方まで全員がアカ族の伝統衣装を身にまといます。普段でも高齢の方の中には伝統衣装を着ている方もいますが、それでも簡易的な着こなしでした。しかし、礼拝の時の服装は完全に「正装」です。男性は上下黒色のシンプルな衣装で、女性はカラフルで華やかな衣装を着ていました。

『早朝、教会へと向かうお母さんたち』

このような違いにはどのような意味が隠されているのでしょうか?イエス・キリストが祀られている場所は彼らにとって神聖な領域であり、主への最大限の敬意を示すために正装をしていたのでしょうか?それとも、私たち日本人が結婚式の時に和装するような感覚で民族衣装を着ていたのでしょうか?

いずれにしても、彼らの伝統を重んじる姿勢はとても強いように感じました。

犬、猫、鶏が放し飼い状態

ドインガーム村内では、よく犬や猫、そして鶏をよく見かけます。

『犬』

『猫』

『鶏』

『戯れ合う犬たち』

アカ族の伝統料理の数々に舌鼓

私はこのドインガーム村に計3回行ったことがあるんですが、毎回おいしい料理が出てきてもはや、ここのご飯を食べるために行っていると行っても過言ではありません(笑)そう思うほど、彼らが作る料理は美味しくどこか懐かしい感じがします。

『村で採れた野菜や隣の村で仕入れた食材で作った料理の数々』

それぞれの料理で使われている野菜のほとんどは、ドインガーム村で採れたオーガニックの野菜や近くの村で買ってきたものです。例えば、薄い黄緑色をしたスライスされたものは「ウリ」です。これは本当にすぐそこに生えていたものでした。

『ゴーヤとひき肉を炒めたもの』

『ホームステイ先で振舞われた料理』

この料理たちも全てオーガニックで作られたものです。コメ、キャベツ、キュウリ、キクラゲなどなど。

あと、この時かなーりアルコール度数の高いお酒をいただきました。なんか、市販されているようなものではなくて、いわゆる「地酒」のようなものでした。写真にある透明のグラスにたっぷり注いで、乾杯の合図とともに一気に飲み干すことがルールだそうです。グラスを開けたらすかさずチャージされるので、もう訳が分からなくなります(笑)

でも、こんなにおもてなしされるとは思っていなかったので、本当に村の人たちは「あたたかい」人たちが多いと思いました。

『鶏肉のおかゆ』

さて、この鶏肉はどこからやってきたのでしょうか?

みなさん、正解です。これは、昨日まで元気にそこらへんを闊歩していた鶏です。前日に暁の家のシレーさんが翌日の朝ごはんのために、鶏を捕まえてきてくれて夜のうちに締めて下処理をしてくれていました。

私は、この一部始終は見ていませんでしたが、昨日まで生きていたものが次の日には食卓に出てくるということを目の当たりにして、より鶏に感謝するようになりました。

ちなみに、ものすごく美味しかったです!

夜ご飯を食べたあとは、満点の星空を

夜ご飯を食べ終える頃には、外は真っ暗になっています。夜は街灯もあまり付いていないので、星々がくっきりと見えます。

残念ながら、星空のダイナミズムは直接見ないと分からないと思います。

これは私が撮影した一枚です。肉眼でみるとこのようなイメージでしょうか。しかし、私と同席していたプロ並みに撮影が素晴らしい方の作品は息をのむほどのものでした。

それは、

ここまで肉眼ではみることができませんが、これは間違いなくここドインガーム村でしか撮影できない一枚だと思います。

一枚の写真の中に、満点の星、流れ星、天の川を収めてしまう技術力、感服しました。(ちなみに、彼が撮影した写真はちょくちょく私のブログに登場しています。)

美しい山にある村「ドインガーム村」

ドインガームとは、ドイ(山)とンガーム(美しい)という意味です。つまり、このドーンガーム村は美しい山の上にある村ということになります。

以下には、私が道中に撮影したドインガーム村の美しい景観を載せたいと思います。

まとめ

今回の記事では、私がドインガーム村に滞在した際に「見て聞いて感じたこと」を中心にご紹介しました。

私はどの記事でもそうですが、なるべく事実に基づいた情報から記事を書くように心がけています。しかし、私が見てきた景色はあくまでも彼らの生活のほんの一部であって、全てではないと思います(当たり前ですけどね(笑))。むしろ、私はあくまでも外からきた部外者であって、その部外者の視点から見たものがこの記事ということになります。

ただ、この記事を読んでくださった読者のみなさまが少しでもコーヒーを作っている人ってどういう人たちでどういう生活をしているのだろう?と関心を持ってもらい、コーヒーを飲むときに生産者の方々や彼らの社会について思いを馳せてくれたら、よりそのコーヒーが美味しく感じられるのではないかと思い、この記事を書いています。

私の価値観を押し付けるつもりはこれっぽっちもありませんが、こういう視点があってもいいんじゃないかなーと思っただけです!少しでも共感してくれる方がいればいいなと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします!

ABOUT ME
けんと
けんと
初めまして、けんとです! 都内の大学に通っている大学4年生です。 趣味はサイクリングとコーヒーを飲むことです。 このブログでは、私がタイへ留学していた時に経験したエピソードを中心に連載していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします!